平成二十七年度 支部総会・佐保会館見学会報告

          日時 平成二十七年十月二十五日(日)

        日帰りバス旅行  佐保会館・奈良公園   

今年度支部総会は、桑名地区が担当し、貸切バスで奈良女子大学内の佐保会館をお訪ねし、支部総会は往路のバス内で行うという形にさせていただきました。参加者は十八名と少なめでしたが、素晴らしい秋晴れのもと、定刻より早めに津駅西口より出発いたしました。途中、関ドライブイン、上野ドライブインから乗車の方をお迎えした後、車中で総会が行われました。バス内のマイクを使っての進行でしたので、いつもと勝手が違いましたが、報告事項・協議事項と滞りなく進みました。

 報告の中で、奈良女子大学と支部が共催で講演会を開催するなら、大学から講師を派遣しましょうという提案があったそうです。大学と佐保会との連携がますます大切になっているのでしょう。また、卒後六十周年(昭和三十年卒)記念として四日市地区の小林資子様(家食卒)、津地区の今川恵津子様(理数卒)、伊勢地区の中西明子様(文国卒)のご紹介がありましたが、当日は残念ながらご欠席でしたので、後日奈良絵扇をお渡しすることになりました。

そうこうするうちバスは奈良市内に入り、昼食場所である佐保短期大学内のレストラン「鹿野園」に到着しました。学内の道を大型バスが通れるのかしら?と心配しましたが、そこはプロの運転手さん、見事なハンドルさばきでレストランの側に無事、停車してくださいました。鹿野園は「奈良県眺望の良いレストラン」に認定されており、全面ガラス張りのフロアからは奈良市内が一望でき、遠くには生駒山が望めました。お店の方のご厚意で、窓際の席を用意していただけましたので、ビュッフェスタイルのお料理とともに景色も楽しみながら歓談し、和やかなランチタイムとなりました。



 さて、食事の後は本日の目的地である佐保会館へ向かいました。本来、日曜日は休館日ですが、私たちのために特別に開館してくださいました。疋田理事長様じきじきに大学西門まで出迎えてくださり、佐保会館の中も案内していただきました。平成十八年の大改修工事により、補修や新しい設備を加えつつ、伝統工法や自然素材を用いる配慮がなされているそうです。玄関ホールの置時計は荘重なたたずまいで時を刻み、ロープを用いた古風な上げ下げ窓、大ホールの折上格天井(おりあげごうてんじょう)、優美なデザインの照明器具、背もたれに彫刻が施された布張りの椅子、階段手すりの擬宝珠(ぎぼし)、ずっしりと重い丸テーブルなど、長い年月を経てきた素晴らしいものの数々に驚きや溜息・・・。特に百年前のピアノやオルガンを実際に演奏させていただき、そのピアノ伴奏による「故郷」の合唱は、ホール内に気持ち良く響き渡り、自然と拍手が起こりました。佐保会の歩み年表を見て、思わず、この年に生まれたとか、この年に入学した・・など自分の歩みとすりあわせたり・・・。長時間にわたって丁寧に説明いただき、本当にありがとうございました。登録有形文化財にもなっている佐保会館を日頃から手入れし、維持していただいている本部の皆様に心より感謝申し上げます。

 


 ついつい予定時間を過ぎてしまい、できれば学内の散策もしたかったのですが、これは省略して次の目的地、奈良公園へ向かいました。帰りの時間のこともあり、本当に大急ぎの奈良公園散策になってしまいました。「大仏殿の中に入る時間はなさそうなので外から拝んでおきました。」とおっしゃられたくらい慌ただしく、楽しみにしていただいていたのに申し訳ありませんでした。

  帰りの車中では、皆様から近況報告をしていただき、幅広いご趣味や活動などのお話に元気を頂戴したような気持でした。

 本年度の総会は、例年と違った形で実施させていただきましたので、ご迷惑をおかけした点も多くあったことと存じますが、皆様のご協力のおかげで、何とか終えることができ、心より御礼申し上げます。

 

        桑名地区委員 細川 美和子 永川 知子